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坐骨神経痛

立ち仕事の前かがみで強まった腰の痛みと右脚のしびれが施術を経て出なくなった例(30代男性)

立ち仕事の前かがみで強まった腰の痛みと右脚のしびれが施術を経て出なくなった例(30代男性)

主訴

腰の痛みと右のお尻から右脚にかけてのしびれ
患者様: 男性 (30代)
来院日: 20240217

2024年2月17日、腰の痛みと、右のお尻から右脚にかけてのしびれでご来院されました。以前から腰に痛みはありましたが、ご来院の1週間ほど前から症状が強まっていました。立ち仕事で、前かがみの姿勢が続くと特につらくなることにお困りでした。

当院の評価

患者様への説明

体を前に倒す動き、後ろに反らす動き、左に倒す動き、右にひねる動きで、腰の痛みと右脚のしびれが出ました。仰向けで右脚を伸ばしたまま持ち上げる検査でも、右のもも裏に症状が出ました。もも裏(ハムストリングス)とふくらはぎ(腓腹筋)の硬さで骨盤が後ろに倒れやすく、前かがみのたびに腰だけが丸まって負担が集まり、腰から右脚へつながる神経が引っぱられやすい状態になっていると考えました。

日常動作・解剖学的動診

【日常】立ち仕事中に腰が痛む/前かがみの姿勢が続くと腰の痛みと右脚のしびれが強まる 【所見】前屈・後屈・左側屈・右回旋で症状出現、SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)陽性、右ハムストリングス部にL5・S1(腰の5番目から仙骨の1番目の神経の領域)の症状出現

身体機能評価

右ハムストリングス・腓腹筋の緊張/腹直筋・腰方形筋の緊張/前かがみで腰椎の屈曲に負担が偏る動き

判断

もも裏とふくらはぎの硬さで骨盤の前傾が出にくく、前かがみの動作を腰椎の屈曲で肩代わりしていることが主な要因と判断しました。立ち仕事で前かがみが続くことでその負担が積み重なり、腰の痛みと、腰から右脚へつながる神経の症状として出ていると考えました。

施術の様子

患者様への説明

腰だけが丸まる原因になっていたもも裏(ハムストリングス)とふくらはぎ(腓腹筋)、おなかの前の筋肉(腹直筋)と腰の横の筋肉(腰方形筋)をゆるめ、前かがみのときに股関節から動けるようにしていきました。痛みの強い部分には高電圧の電気療法(ハイボルト)を行い、立ち仕事中の負担を減らす目的でコルセットもお渡ししました。2回目からは、お尻の筋肉(大殿筋)で腰を支えられるようにトレーニングも加えています。

専門的内容

【手技療法】右ハムストリングス・腓腹筋・腹直筋・腰方形筋への施術/【物理療法】ハイボルト(高電圧の電気療法)/【補助】コルセットの使用/【運動療法】2回目から大殿筋のトレーニング

施術の経過

初期

2回目には腰の痛みがはっきりと軽くなりましたが、右脚のしびれは残っていました。施術のあとは痛みが出なくなるものの、しびれは続く状態でした。3回目には強い痛みはなくなって鈍い痛みに変わり、しびれの範囲はお尻だけになりました。

中期

4回目から5回目にかけて痛みは出なくなってきましたが、しびれは残っていました。6回目には、前かがみが長く続かなければしびれが出ないところまで軽くなり、7回目には違和感程度になりました。

後期

8回目以降は、腰の痛みも右脚のしびれも出なくなりました。8回目までは週1回、9回目から12回目は2週に1回のペースで通っていただき、13回目以降は月1回のメンテナンスに移行しています。

大畑 維吹
大畑 維吹

腰の痛みと脚のしびれが一緒に出ている方は、痛みが先に引いて、しびれがあとから少しずつ引いていくことがよくあります。この方も、2回目で痛みは軽くなったのに、しびれはお尻、違和感と範囲を狭めながら8回目まで残りました。前かがみの立ち仕事は続きますので、しびれが残っている間はコルセットで腰を守りながら、もも裏とふくらはぎをゆるめ、お尻で支えるトレーニングを重ねました。いまは月1回のメンテナンスで、前かがみが続いても出ない状態を保てるようにしています。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円

2回目以降の料金

施術 7,480円(コルセットは別途 6,655円)

通院の目安

施術回数

8回(その後は2週に1回を経て、月1回のメンテナンスで継続中)

施術期間

週1回で8回目に症状が出なくなり、12回目まで2週に1回、13回目以降は月1回のメンテナンス

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 前かがみの立ち仕事で強まる腰の痛みと脚のしびれを、もも裏とふくらはぎから考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「立ち仕事で前かがみの姿勢が続くと、腰の痛みと片脚のしびれが強まる状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。

腰と脚の症状なのに、どうしてもも裏やふくらはぎを確かめるの?

前かがみになるとき、本来は股関節から体を折り、骨盤が前に倒れることで腰の負担が分散されます。もも裏やふくらはぎが硬いと骨盤が前に倒れにくく、そのぶん腰だけが丸まって動きを肩代わりしやすいと考えられています。この状態で立ち仕事の前かがみが続くと、腰に負担が集まり、腰から脚へつながる神経が引っぱられてしびれとして感じることがあると言われています。

痛みが先に引いて、しびれがあとから引く理由

腰の痛みは筋肉や関節の負担が減ると比較的早く軽くなることがありますが、神経の症状であるしびれは、範囲が狭まりながら少しずつ引いていくことが多いと考えられています。この症例の方も、2回目で痛みは軽くなった一方で、しびれは脚からお尻へ、お尻から違和感へと範囲を狭めながら8回目まで残りました。しびれが残っているからといって進んでいないわけではなく、範囲の変化を追うことが目安になります。

立ち仕事を続けながらコルセットを使う意味

仕事を休めない場合、前かがみのたびに腰へ負担が積み重なります。コルセットは腰の動きを一時的に抑えて負担を減らす補助として使い、その間にもも裏やふくらはぎの硬さをゆるめ、お尻の筋肉で腰を支えるトレーニングを進める組み合わせは、立ち仕事を続けながら取り組みやすい形のひとつと考えられています。症状が落ち着いたらコルセットに頼り続けないことも大切と言われています。

ここがポイント

立ち仕事の前かがみで腰の痛みと脚のしびれが強まる場合は、腰そのものだけでなく、もも裏やふくらはぎの硬さで骨盤が前に倒れにくくなっていないか、お尻の筋肉で腰を支えられているかを確かめることが、進め方を考えるうえで役立つと言われています。

大畑 維吹大畑 維吹

脚のしびれは不安が大きいと思いますが、どの動きで出るか、しびれの範囲がどう変わっていくかを追っていくと、負担の出どころと進み具合が見えてきます。立ち仕事を続けながらでも、腰を守りつつ順番に整えていけますので、ご相談ください。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 立ち仕事で前かがみの姿勢が続くと腰が痛む
  • お尻から脚にかけてしびれが出る
  • 体を前に倒す、反らす、ひねる動きで腰や脚に症状が出る
  • もも裏やふくらはぎが硬いと言われたことがある

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 仕事中、前かがみが続いたら一度立ち上がり、股関節を軽く動かす時間をつくる
  • もも裏とふくらはぎを、痛みやしびれが強まらない範囲でゆっくり伸ばす
  • 物を拾うときは腰だけを丸めず、膝と股関節を曲げて体を下ろす

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚の力が入りにくい、つまずきやすいなど筋力の低下を感じる
  • 排尿や排便の感覚に変化がある
  • 安静にしていても、夜間も痛みやしびれが強く続く
  • 発熱を伴う、または転倒や強い衝撃のあとに症状が出た
  • 数日たっても痛みやしびれが強まり続けている

よくある質問

腰の痛みと脚のしびれは、何回くらいで変わりましたか?

この症例では、2回目で腰の痛みがはっきりと軽くなり、3回目で強い痛みは鈍い痛みに変わりました。しびれは範囲を狭めながら残り、8回目以降は痛みもしびれも出なくなりました。経過には個人差があります。

腰と脚の症状なのに、もも裏やふくらはぎを施術したのはなぜですか?

この症例では、もも裏とふくらはぎの硬さで骨盤が前に倒れにくく、前かがみのたびに腰だけが丸まって負担が集まっていました。その硬さをゆるめ、股関節から前かがみができるようにすることで、腰と神経への負担を減らしていきました。

コルセットはずっと使い続けるのですか?

この症例では、立ち仕事を続けながらしびれが残っている期間に、腰の負担を減らす補助として使っていただきました。あわせてお尻の筋肉で腰を支えるトレーニングを進め、症状が出なくなってからは月1回のメンテナンスで状態を確かめています。

大畑 維吹大畑 維吹

立ち仕事の前かがみで出る腰の痛みと脚のしびれは、もも裏とふくらはぎ、お尻の筋肉から確かめることで、進め方が見えてきます。仕事を休めない方も、一度ご相談ください。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

前かがみになると腰が痛い、洗顔や物拾いがつらい腰痛。症例をスタッフで検討

施術担当者

大畑 維吹
とんとん整骨院 東武練馬店

経歴

埼玉県出身。学生時代はサッカー・ボートに取り組んでいた。サッカーしていた際に怪我をした時に、助けていただいた治療家に憧れ治療家の道へ。専門学校卒業後は都内の整骨院に3年間勤務し、現在はとんとん整骨院で患者様の生活をサポートするために研鑽している。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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