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仕事のやりがい探しが長引く人へ。人生の目的より先に、目の前の成果に目を向ける

大きな問いは、逃げ場所にもなる

本当にやりたいことは何か。人生の目的は何か。大切な問いに見えます。ただ、その問いに向かっている時間が、目の前の課題から逃げる場所になっていることもあります。

定期的に、こういう悩みを持っている人に会います。

本当に自分がやりたいことが分からない。

人生の目的が見つからない。

この仕事をする意義が分からない。

もちろん、そういう問いを持つこと自体が悪いわけではありません。

ただ、僕の経験上、この手の悩みをずっと抱えている人は、かなりの確率で今、目の前のことで結果が出ていないことが多いです。

結果が出ていない。あるいは、自分の結果に納得できていない。

その現実を直視するのがしんどくなったとき、人は大きくて答えのない問いに向かいやすくなります。

まなぶ先生 まなぶ先生

人生の目的や仕事の意義を考えるのは、悪いことではないですよね?

瀬谷崎 瀬谷崎

悪くはないです。ただ、それを考えている間に勉強も行動も止まっているなら、かなり危ないです。悩んでいるようで、現実から逃げているだけのことがあります。

その悩みは、深いのか。遠いだけなのか

人生の目的や仕事の意義は、すごく深い問いに見えます。

でも、深い問いと、ただ遠い問いは違います。

目の前の患者さんにうまく説明できない。

問診が浅い。

練習量が足りない。

売上や成果が伸びない。

上司や先輩から指摘されたことを改善できていない。

こういう目の前の課題は、かなり具体的です。

具体的だからこそ、逃げにくいです。

一方で、「自分の人生の目的は何か」は、答えが曖昧です。

曖昧だからこそ、一生悩んでいられます。

まず見るところ

大きな問いに悩んでいるときほど、いま目の前で出すべき成果、改善すべき課題、増やすべき行動量から目をそらしていないか確認した方がいいです。

答えがない問いは、行動しない理由にしやすい

本気で答えを出したいなら、結局やってみるしかありません。

この仕事に意味があるのか。

自分に向いているのか。

本当にやりたいことなのか。

これらは、頭の中で考え続けても限界があります。

患者さんと向き合う。

勉強する。

練習する。

結果を出す。

失敗する。

修正する。

その繰り返しの中でしか、見えてこないものがあります。

悩めば答えが出る問題なら、悩めばいいと思います。

でも、悩んでも答えが出ないことに時間を使い、勉強もせず、行動もせず、何も前に進まないなら、それは「悩んでいる」というより、サボっているに近いと思います。

職場を変えても、直視していない課題は残る

この現実逃避がこじれると、職を転々とすることがあります。

今の会社ではやりがいが見つからない。

この業界は自分に合っていない。

別の会社なら、自分らしく働けるかもしれない。

そうやって環境を変える。

もちろん、本当に環境が悪いケースもあります。

合わない職場から離れることが必要な場面もあります。

ただ、目の前の成果が出ていない現実を見ないまま転職しても、次の場所で同じことが起こりやすいです。

新しい職場でも思ったように結果が出ない。

するとまた、「ここも違うのかもしれない」と考える。

こうなると、やりがい探しではなく、課題から逃げるための移動になります。

環境を変えていいケース

明らかに価値観が合わない、学べる環境がない、心身を壊すほどの負荷がある。この場合は移動が必要なこともあります。

逃げになりやすいケース

指摘された課題を放置し、結果が出ない理由を職場や業界に置き換えている場合は、次の環境でも同じ壁に当たりやすいです。

目的は、なくても仕事は進む

人生の目的は、あればいいと思います。

仕事の意義も、あればいいと思います。

ただ、なくてはダメかと言われると、そんなことはありません。

人生の目的なんて、そもそも最初から用意されているものではないです。

必要なら、自分で好きに作るしかありません。

仕事の意義も同じです。

最初から明確な使命感がなくても、目の前のことに向き合い、成果を出し、誰かの役に立ち、できることが増えていく中で、後から意味が生まれることもあります。

目的があるから行動できる人もいます。

でも、行動しているうちに目的らしきものが見えてくる人もいます。

後者で全然いいと思います。

瀬谷崎の感覚

目的がないことより、目的探しを言い訳にして行動が止まっていることの方が問題です。目的はなくてもなんとかなりますが、行動がなければ何も変わりません。

まず今日、何を前に進めるのか

大きな問いに飲まれそうなときほど、小さく具体的にした方がいいです。

今日、何を勉強するのか。

今日、何を練習するのか。

今日、誰にフィードバックをもらうのか。

今日、患者さんへの説明をどう改善するのか。

今日、昨日より少しでも良くするものは何か。

こういう問いは、逃げにくいです。

行動に直結するからです。

そして、行動が増えれば、結果に近づきます。

結果に近づいているとき、人は意外と人生の目的について深く悩まなくても前に進めます。

  • 悩みが行動につながっているか
  • 目の前の課題を具体的に言語化できているか
  • 結果が出ない理由を大きな問いにすり替えていないか
  • 職場を変える前に、今の課題をやり切ったと言えるか
  • 今日やることが決まっているか

意味を探すより、前進していたい

答えの出ない問いを持つことは、悪いことではありません。

でも、その問いが現実逃避になっているなら、いったん置いていいと思います。

人生の目的を探す前に、今日の仕事をちゃんとやる。

この仕事をする意義を考える前に、目の前の患者さんに対して自分ができることを増やす。

本当にやりたいことを探す前に、今やるべきことから逃げない。

そういう積み重ねの方が、結果的に自分の人生を前に進めてくれることがあります。

厳しい現実を直視し、行動に変え、前進し続ける。

僕は、その方がよっぽど健全だと思っています。

瀬谷崎 瀬谷崎

人生の目的は、なくてもなんとかなります。でも、目の前の課題から逃げ続ける人生はしんどいと思います。答えの出ない問いに逃げるより、現実を見て、行動して、前に進む。結局それしかないんじゃないかなと。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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