とんとん整骨院が採用で見ていること。技術より先に大切にしたい人柄と姿勢

採用で見ているのは、今の上手さだけではありません

技術が未熟なことは、あとから伸ばせます。でも、チームの空気を壊す癖や、人の話を聞けない姿勢は、入社後にかなり大きな問題になります。

とんとん整骨院の採用では、今の能力より「一緒に成長できるか」を見ています。特に大切にしているのは、話の筋が通ること、粘り強く続けられること、チームで働けることです。

採用面接というと、どうしても「技術がある人が受かる」「知識が多い人が評価される」と思われがちです。

もちろん、技術も知識も大切です。

ただ、若手の採用でそれだけを見ているわけではありません。

むしろ、現時点の技術が少し足りないことは、そこまで大きな問題ではないと思っています。

練習すれば伸びる。教われば変わる。現場で経験すれば見えるものも増える。

一方で、人間関係を壊す癖や、人の話を聞けない姿勢は、本人だけでなく周りも苦しくします。

まなぶ先生
まなぶ先生

採用って、やっぱり技術が高い人が有利なんですか?

瀬谷崎
瀬谷崎

技術は大事です。でも若手なら、今の上手さより伸びる姿勢の方を見ます。逆に、どれだけ上手くてもチームを壊す人はかなり厳しいです。

能力不足より怖いのは、人間関係を壊すこと

能力が足りない人は、育てることができます。

最初から完璧な人なんて、ほとんどいません。

問診も評価も説明も施術も、最初はできなくて当たり前です。

でも、先輩の指摘を聞けない。自分のやり方に固執する。周りの空気を見ずに自分の正しさだけを押す。

こういう癖が強いと、教育以前にチームが疲弊します。

採用で避けたいのは、今できない人ではありません。できないことを認めず、周りを巻き込んで崩してしまう人です。

整骨院の仕事は、ひとりで完結するように見えて、実はかなりチーム戦です。

患者さんの情報共有、予約の流れ、施術方針の相談、新人の練習、院全体の空気。

自分だけがよければいい、という人が入ると、見えないところで小さなズレが積み重なります。

だから採用では、技術より前に「この人と一緒に働けるか」を見ています。

ここで言う「知性」は、偏差値の話ではない

面接で見ているもののひとつに、知性があります。

こう言うと、学歴や成績の話に聞こえるかもしれません。

でも、ここで言う知性は少し違います。

質問に対して、ちゃんと答えが返ってくるか。

話の前後に大きな矛盾がないか。

過去のエピソードを聞いた時に、状況、行動、結果がつながっているか。

指摘された時に、固まらずに考え直せるか。

面接で見たいこと

きれいな自己PRより、普通の会話がちゃんと成立するかを見ています。聞かれたことに答える。分からない時は分からないと言う。矛盾に気づいたら修正する。こういう力は、臨床でもかなり大事です。

患者さんへの説明も同じです。

難しい言葉をたくさん知っていることより、相手の質問に対して筋の通った説明ができるか。

自分の説明がズレていた時に、修正できるか。

ここは、臨床家としてかなり大切な力だと思っています。

結局、伸びる人は粘り強い

もうひとつ大切にしているのが、粘り強さです。

器用にすぐできる人は、たしかに目立ちます。

でも、長い目で見ると、すぐできることより、できない時にやめないことの方が大事です。

問診で落ちる。施術のテストで詰まる。患者さんへの説明がうまくいかない。先輩に指摘される。

この時に、落ち込むのは普通です。

問題は、そのあとにまた練習できるかどうかです。

まなぶ先生
まなぶ先生

器用な人より、続けられる人の方が強いんですか?

瀬谷崎
瀬谷崎

最初だけなら器用さは強いです。でも臨床はずっと続きます。伸び続ける人は、うまくいかない時に逃げずに戻ってこられる人です。

とんとん整骨院の教育は、楽ではありません。

覚えることもありますし、練習も必要です。

でも、できない人を責めるための環境ではありません。

できるようになるまで、どう分解して練習するかを一緒に考える環境です。

だからこそ、粘り強く取り組めるかは大事にしています。

早く開業したい人を、すぐ否定したいわけではない

面接では、「将来は開業したいです」という話が出ることもあります。

これ自体は悪いことではありません。

自分の院を持ちたい。自分の考えで臨床をしたい。そう思うのは自然です。

ただし、入社してすぐ、短い期間だけ学んで辞める前提だと、会社としても慎重になります。

すり合わせが必要

開業したい気持ちがあるなら、それを隠す必要はありません。ただ、会社に何を求めていて、会社にどう貢献できるのかは、きちんと話し合う必要があります。

大切なのは、正直に話すことです。

その上で、お互いに納得できる形があるのかを考える。

採用は、会社が一方的に選ぶ場ではありません。

働く側も、ここで本当に頑張れそうかを見た方がいいです。

「顔つき」で見る、という少し言いにくい話

採用の話をしていると、最後は「顔つき」も見ている、という話になります。

もちろん、美醜の話ではありません。

気骨がありそうか。

目の前の話から逃げていないか。

言葉と表情が大きくズレていないか。

自分の弱さを認めながら、それでも前に進もうとしている感じがあるか。

そういうものは、わりと顔や雰囲気に出ます。

面接用のきれいな言葉より、ふとした時の受け答えや表情の方が、その人の姿勢をよく表していることがあります。

ここは数値化しにくい部分です。

だからこそ、面接では何度か話をします。

一度だけでは分からないことも、何度か話すと見えてくることがあります。

採用は勢いで決めるものではなく、お互いに少しずつ確認していくものだと思っています。

とんとん整骨院が大切にしていること

とんとん整骨院では、今すぐ何でもできる人だけを求めているわけではありません。

むしろ、普通の人がきちんと伸びていける環境を作りたいと思っています。

そのために、マニュアルを作り、練習し、面談し、評価の基準をそろえています。

でも、どれだけ教育の仕組みがあっても、本人が人の話を聞けなかったり、チームを大切にできなかったりすると難しい。

採用で大事にしたいこと

いま完璧かどうかより、素直に学べるか。できない時に投げ出さないか。チームの中で周りと一緒に良くなろうとできるか。ここを大切にしています。

応募を考えている方へ

もし、とんとん整骨院に興味があるなら、必要以上に自分を大きく見せなくて大丈夫です。

できないことがあるなら、できないと言ってもらった方が話しやすいです。

分からないことがあるなら、分からないと言ってもらった方が、こちらも説明できます。

面接用のきれいな答えより、これまで何をしてきたのか、何でつまずいたのか、それでもどう頑張ってきたのかを聞きたいです。

  • 今の技術に不安はあるが、ちゃんと伸びたい
  • 指摘を受けながら練習できる環境で働きたい
  • 患者さんに対して、雑な説明や不安をあおる対応はしたくない
  • チームで学びながら臨床力をつけたい
  • できないことを隠すより、できるようになる過程を大事にしたい

こういう気持ちがある人なら、今の能力だけで判断することはありません。

逆に、どれだけ経験があっても、周りと一緒に働く気がない人は合わないと思います。

一緒に働く人を、丁寧に選ぶ理由

採用は、会社にとっても応募者にとっても大事な選択です。

だから、簡単に良いことばかり言って終わらせたくありません。

できること、できないこと。

合うところ、合わないところ。

今の能力、これから伸びる可能性。

そういうものを、できるだけ正直に見たいと思っています。

完璧な人を探しているわけではありません。

一緒に学び続けられる人と働きたい。

そのために、採用では少し踏み込んで話を聞いています。

瀬谷崎
瀬谷崎

できないことがある人を落としたいわけではありません。できないことを認めて、周りと一緒に伸びようとできる人かどうか。結局、そこを見ています。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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