「できるつもり」を減らす。実技練習会で基礎をやり直す意味

「できるつもり」を、減らす

知っているのと、実際にできるのは、別のことです。実技練習会で基礎をやり直すのは、この「できるつもり」を一つずつ減らしていくためだと考えています。

基礎は、覚えたら終わりではありません。同じ評価や手技を、いつでも同じ精度で出せるようになるまで。そこを繰り返すのが、練習会の役割だと考えています。

勉強会や動画で知識を入れると、できるようになった気がします。

ただ、いざ現場で出そうとすると、思ったように手が動かない。これは、多くの先生が経験することだと思います。

知っていることと、できることの間には、想像以上の差があります。その差を埋めるのが、実技練習会です。

伊藤聡史伊藤聡史

練習会だと、同じ評価をひたすら繰り返します。地味なんですけど、繰り返すほど「あ、自分できてなかったな」という発見が出てくるんです。

瀬谷崎瀬谷崎

その発見が大事なんですよね。うちには「10回チャレンジ」という、10回連続で完璧にできるまで終われない練習法があるんですが、これくらいやると、できたつもりが一つずつ剥がれていく。さすがにそこまでやれば、ちゃんと身につく気がします。

知っているのに、できない

臨床でつまずく理由は、知識不足だけではありません。

知っているけれど、手が動かない。検査の手順は分かるけれど、毎回同じようには取れない。こういう「できるつもり」が、現場では足をすくいます。

練習会で繰り返すのは、この「つもり」を、実際の「できる」に変えていくためです。

10回連続で完璧にできるまで終われない。それくらい繰り返せば、さすがに技術は身につくと感じています。

基礎ほど、雑になりやすい

使用頻度の高い基礎的な評価や手技ほど、いつの間にか自己流で固まりやすいものです。

改めて基礎を練習し直すと、毎回のように新しい気付きが出てきます。

経験を積んだ先生ほど、自分の癖に気づきにくくなる。だからこそ、基礎に立ち返る時間が効いてきます。

練習の落とし穴

一度できたことを、いつでもできると思い込みやすい。けれど現場では、できたり、できなかったりするのがいちばん困ります。安定して出せるかどうかまで、練習で確認したいところです。

伊藤聡史伊藤聡史

みんな汗だくになりながら、「もう一回お願いします」「もう一回やってもいいですか」って延々やってるんですよね。あの時間は、見ていてもいいなと思います。

瀬谷崎瀬谷崎

あの空気、いいですよね。古株の先生ほど、評価が的確になっていく。聞く前に答えが返ってくるくらいになるのは、結局この反復の積み重ねなんだと思います。近道はないんですよね。

同じ精度で、何度でも

練習会で目指したいのは、手順を覚えることではありません。

  • 同じ評価・手技を、いつでも同じ精度で出せるようにする
  • 「できたつもり」を、反復のなかで一つずつ確認する
  • よく使う基礎ほど、雑になっていないか練習し直す
  • 自分の癖を、人に見てもらって気づく
  • できたり、できなかったりを、安定したできるに変えていく

派手な技を一つ増やすより、基礎を安定して出せるほうが、現場ではずっと頼りになると感じています。

とんとん整骨院が大切にしていること

とんとん整骨院では、技術を「知っている」で止めないことを大切にしています。

知識は入口で、そこから先は反復でしか埋まりません。

地味な繰り返しを一人で続けるのは大変です。だから、みんなで練習する時間を作っています。

受講を検討している方へ

募集人数や受付状況、内容の詳細は時期によって変わることがあります。最新情報はANOアカデミー公式ページでご確認ください。

反復だけが、つもりを実力に変える

知っていることを、いつでもできることに変える。

その間を埋めるのは、地道な反復しかありません。

「できるつもり」を一つずつ減らしていく。その積み重ねが、現場での安定につながると考えています。

伊藤聡史伊藤聡史

派手なことより、基礎を毎回同じ精度で出せるほうが、現場では効きます。「もう一回」を一緒に積み重ねられる場にしていきたいですね。

伊藤聡史
株式会社とんとん/とんとん整骨院。臨床技術責任者。柔道整復師。

臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」講師。院内では臨床研修責任者として若手の技術指導を担い、論文抄読会の主催など、根拠に基づく施術(EBM)の浸透に取り組んでいる。

監修:瀬谷崎将也
とんとん整骨院代表・柔道整復師

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