手首にできたしこりは何?ガングリオンの見分けと病院受診の目安
病院受診の目安
手首のしこりは、多くが良性。でも確かめ方がある
手首の甲や手のひら側に、ぷくっとしたしこりができた。大きくなったり小さくなったりする。こうしたしこりの多くは、ガングリオンという良性のものです。ただ、しこりの中には病院での確認が必要なタイプが混ざっていて、見分けの手がかりがあります。ガングリオンの正体と対処、そして整形外科で診てもらう目安を解説します。
手首にしこりを見つけると、悪いものではないかと不安になりますよね。検索すると怖い病名も出てくるので、余計に心配になった方もいるかもしれません。
この記事の要点(タップで開く)
手首にできるしこりでいちばん多いのはガングリオンという良性のもので、痛みやしびれがなければ慌てる必要はないことがほとんどです。ただし、しこりの正体は触った感じだけでは決められず、なかには医療機関での画像確認が必要なタイプが混ざっています。自分で叩いて潰すのは、神経や血管を傷めるおそれがあるため行わないでください。
- 石のように硬く、押しても動かない
- 大きくなり続けている(小さくなる波がない)
- しびれや、指の動かしにくさを伴う
- じっとしていても痛む、夜も痛む
- 赤く腫れて熱をもっている、発熱を伴う
当てはまるしこりや不安の残るしこりは、整形外科で超音波(エコー)などの画像確認を受けてください。
先にお伝えすると、手首にできるしこりでいちばん多いのはガングリオンで、これは腫瘍ではなく、良性のものです。そのうえで、「ガングリオンらしいしこり」と「一度診てもらいたいしこり」の違いを知っておくと、落ち着いて対処できます。
ガングリオンはどんなものか
ガングリオンは、関節を包む袋やすじ(腱)のまわりから発生し、中にゼリー状の液がたまった袋です。手首の甲側にできることが多く、手のひら側の親指の付け根寄りにもよくみられます。
米粒大からピンポン玉大まで大きさはさまざまで、硬いものも柔らかいものもあります。大きくなったり小さくなったり、いつの間にか消えることもあります。若い女性に多くみられますが、性別や年齢を問わず起こります。
痛みがなければ、慌てて治療する必要はないことがほとんどです。神経の近くで大きくなると、押されてしびれや痛みが出ることがあり、その場合は治療の対象になります。病院では、注射器で中身を抜く治療や、繰り返す場合の手術が検討されます。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎
整形外科で診てもらいたいしこりのサイン
手首やその周りのしこりで、次のような特徴があるときは、ガングリオンと思い込まず、整形外科で診てもらってください。
- 石のように硬く、押しても動かない
- 大きくなり続けている(小さくなる波がない)
- しびれや、指の動かしにくさを伴う
- じっとしていても痛む、夜も痛む
- 赤く腫れて熱をもっている、発熱を伴う
- 手首以外の場所(腕・脚・体幹)にも、急に大きくなるしこりがある
しこりの正体は、触った感じだけでは決められません。超音波(エコー)やMRI(エムアールアイ・磁気共鳴画像)で、中身が液体か・どこから出ているかを確かめられます。気になるしこりは、一度画像で確認しておくと安心が根拠のあるものになります。
とんとん整骨院では、こう対応しています
とんとん整骨院・整体院では、施術の中で手首のしこりに気づいたときや、ご相談を受けたときに、大きさの変化、硬さ、しびれの有無、痛み方をうかがいます。上のサインに当てはまるときや、ご本人の不安が強いときは、整形外科での画像確認をご案内します。
ガングリオンと確認されたしこりについては、手首の使い方や負担のかかり方を一緒に見直します。手首を反らせて体重をかける動作(腕立て、ヨガのポーズなど)で痛むときは、フォームや負荷の工夫で付き合いやすくなることがあります。
硬くて動かない・大きくなり続ける・しびれや夜の痛みを伴う・赤く腫れて熱をもつしこりは、整形外科で画像の確認を。ガングリオンと確認済みのしこりとの付き合い方や、手首の負担の調整は整骨院でご相談ください。
施術者向けには、過度な介入を避ける視点も含めてこちらで解説しています。
ガングリオンを評価する。良性嚢腫の病態と鑑別、過度な介入を避ける視点
しこりの安心は、確かめてこそ本物になる
手首のしこりの多くはガングリオンで、慌てる必要はありません。ただ、「たぶん大丈夫」のまま何年も気にし続けるより、一度確かめて「大丈夫」にしてしまう方が、気持ちも体も軽くなります。気になるサインがあるときは、そのための受診です。
瀬谷崎
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