ストレートネックは「首の形」だけの話ではない。とんとんのアプローチ

形を治すより、頭の位置と首の負担を見る

レントゲンで『首のカーブがまっすぐ』と言われると、形を治さないといけない気がします。けれど大切なのは形そのものより、頭が前に出る姿勢と、それによる首肩の負担です。とんとん整骨院がストレートネックをどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

ストレートネックは、本来ゆるやかにカーブしている首の骨がまっすぐに近づいた状態を指します。ただ、カーブの度合いと症状は必ずしも一致せず、形だけを問題にしても解決しないことがあります。むしろ、頭が前に出る姿勢で首肩に負担が集中していないか、という見方が役立ちます。

ストレートネックの原因について。首の形そのものより、頭が前に
ストレートネックの原因について。首の形そのものより、頭が前に出る姿勢と首肩の負担に目を向けます(ストレートネックのページより)。

『首の形』そのものより、頭が前に出る姿勢と負担を見る

伊藤聡史伊藤聡史

ストレートネックと言われると形を治さなきゃと思う方が多いですが、首のカーブの度合いと症状は必ずしも一致しませんね。カーブが浅くても平気な方もいる。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そうなんです、伊藤先生。だから形そのものを目標にしすぎない。見るべきは頭の位置です。頭が前に出ると、その重さを支えるために首肩が働き続ける。

伊藤聡史伊藤聡史

胸郭や背中が動かない分を、首が補っていることも多い。痛い場所は首でも、引き金は姿勢や胸郭の動きにありますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。だから『形』より『動き』で見たほうが、どこを変えればいいかが見えてきます。

ここがポイント

ストレートネックは、首のカーブがまっすぐに近づいた状態ですが、カーブの度合いと症状は必ずしも一致しません。形そのものより、頭が前に出る姿勢で首肩に負担が集中していないか、胸郭や背中の動きの低下を首が補っていないか、という見方が役立ちます。

首の前傾の負担は首の前傾姿勢はどれくらい負担になるのか、猫背を胸郭から見る話は猫背の評価に肋骨下角を。胸郭チェック、体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とはにまとめています。

頭の位置と、動いていない部位を見極める

伊藤聡史伊藤聡史

評価では、形のせいと決める前に、別の原因を疑うサインの除外が要りますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

はい。手や腕に広がるしびれや力の入りにくさ、強い頭痛やめまいがあれば、形の問題と片づけず受診を。それを外したうえで、頭の位置や胸郭・肩甲骨の動きを見ます。

伊藤聡史伊藤聡史

動いていない部位が分かれば、そこから整える道筋が立つ。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。決めつけず、でも見逃さない。

まれに、この場合は先に医療機関へ

ほとんどは整骨院で対応できますが、次のサインがあるときは先に医療機関で確認を。

  • 手や腕に強いしびれ、力が入りにくい感じがある
  • 強い頭痛・高熱・吐き気を伴う、ろれつが回らない
  • 安静にしても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 発熱を伴う、または転倒・事故など強い外力の後の痛み

頭痛を伴う場合は頭痛には種類がある。タイプ別の考え方もあわせてどうぞ。

固めるより動かす。動ける首へ

伊藤聡史伊藤聡史

整える段では、『正しい首の形』を一日中力ませると、かえって疲れて続きませんね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そのとおりです、伊藤先生。形を一瞬作るより、頭の位置を時々リセットできること、胸郭や肩甲骨を動かせることのほうが大事です。

伊藤聡史伊藤聡史

習慣に落とし込めるかが、長期の結果を分ける。

瀬谷崎将也瀬谷崎

おっしゃるとおりです。固定グッズに頼りきらず、動ける首で付き合えるよう、自分でできる工夫まで一緒に。

ご自宅でできる工夫
  • 『正しい形を固める』より、こまめに頭の位置をリセットする
  • 胸郭や肩甲骨を、痛みのない範囲で軽く動かす
  • 長時間同じ姿勢を避け、30分〜1時間に一度は動く
  • 手のしびれや強い頭痛が出たら、形の問題と決めず医療機関に相談する

姿勢全般の付き合い方は姿勢は「正しく固める」ものではない。とんとんの姿勢アプローチもどうぞ。

とんとんのストレートネックへの施術の考え方です(施術イメ
とんとんのストレートネックへの施術の考え方です。

とんとんのストレートネックへのアプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 姿勢の問題と決めず、サインを外す手のしびれや強い頭痛など、形以外の原因を疑うサインがないかを確認します。
  2. 頭の位置と動きを見極める頭が前に出ていないか、胸郭や肩甲骨が動いているかを確認します。
  3. 固めるより、動かす頭の位置をリセットできるようにし、胸郭や肩甲骨を動かして首の負担を減らします。
  4. セルフケアと習慣づくりこまめに姿勢を変える工夫をお伝えし、無理なく続けられるようにします。

ストレートネックは「形」より「頭の位置と動き」を見る

ストレートネックは首のカーブがまっすぐに近づいた状態ですが、カーブの度合いと症状は必ずしも一致しません。だからこそ、危険なサインを外したうえで、形そのものより頭が前に出る姿勢や胸郭の動きに目を向け、固めるより動かす方向で首の負担を減らしていく。これがとんとんのストレートネックへのアプローチです。回復のしかたには個人差があります。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

ストレートネックは治さないと不調が続きますか?

首のカーブの度合いと症状は必ずしも一致しません。形そのものより、頭の位置や姿勢、首肩の負担に目を向けることが大切だと考えています。

矯正グッズで形は治りますか?

固定して支えることが一時的に楽なこともありますが、固めるほど自分で動いて分散する力は育ちにくくなります。動かせるようにする視点もあわせて持つことをおすすめします。

どのくらいで変化を感じますか?

状態や生活背景によって異なり、変化の出方には個人差があります。経過を見ながら進めていきます。

手のしびれがあっても通えますか?

手や腕に広がるしびれや力の入りにくさがある場合は、まず医療機関の受診をおすすめします。判断に迷うときは、来院前にお電話でご相談ください。

ストレートネックでお困りの方へ

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瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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