緩めるだけが、介入ではない。運動療法を選択肢に入れると臨床の幅はどう変わるか
ANOアカデミー
緩めるだけが、介入ではない
運動療法を介入の選択肢に入れると、関われる幅が大きく広がります。硬くなった筋を緩める関わりだけに寄らないために、運動療法をどう捉えているのかを整理します。
徒手で緩めることだけが、介入ではありません。運動療法を選択肢に加えるだけで、同じ症状にも違う角度から関われるようになると感じています。
臨床に出ると、つい「硬くなっているところを緩める」関わりが中心になりがちです。
もちろん、それも大切な介入です。ただ、緩めることだけに寄ってしまうと、関われる幅は意外と狭くなります。
そこに運動療法を選択肢として加えると、同じ患者さんにも、違う角度から関われるようになります。
伊藤聡史
瀬谷崎緩めるだけに、寄らない
熱心な先生ほど、症状の改善が難しいときに、緩める介入を強めていく傾向があるように感じます。
ただ、緩めることだけを繰り返しても、変化が頭打ちになることがあります。
そんなときに、運動療法という別の引き出しを持っているかどうかで、その先の関わりが変わってきます。
硬くなった筋を緩める介入だけでなく、運動療法も選択肢に入れることで、介入の幅は確実に広がると感じています。
運動療法が働きかけるのは、身体機能だけではない
運動療法のターゲットというと、一般的には身体の機能の異常が挙げられます。
ただ、運動療法は、心理行動の面や、脳の働きの面にも働きかけられる介入です。
この認識があると、運動療法の幅は、視野ごと大きく広がるはずです。
運動療法を「身体機能を整えるだけのもの」と捉えると、使いどころが限られます。心理行動や、痛みとの付き合い方にも関われる、と捉えると、選べる場面がぐっと増えます。
伊藤聡史
瀬谷崎徒手と運動療法を、組み合わせる
運動療法だけでも、結果を出すことは十分にできると考えています。
ただ、徒手を適切に折り混ぜたほうが、患者さんの満足度は高くなることもあります。
- 緩める介入だけでなく、運動療法も選択肢として持っておく
- 運動療法を、身体機能だけでなく心理行動の面からも捉える
- よく使う基礎的な運動療法ほど、改めて練習し直す
- 徒手と運動療法を、その人に合わせて組み合わせる
- 「なぜその運動が効くのか」を、言葉にできるようにする
大切なのは、どちらか一方に決めることではなく、選べる引き出しを増やしておくことだと感じています。
とんとん整骨院が大切にしていること
とんとん整骨院では、介入を一つのやり方に固定しないことを大切にしています。
緩めるのも、動かすのも、それぞれに役割があります。
その引き出しを増やし、目の前の患者さんに合わせて選べるようにしておく。そのための練習を、繰り返し続けています。
募集人数や受付状況、内容の詳細は時期によって変わることがあります。最新情報はANOアカデミー公式ページでご確認ください。
選べる引き出しが、関わりの幅になる
緩めるだけでも、動かすだけでもなく、両方を選べること。
運動療法を選択肢に加えるだけで、同じ症状への関わり方は何通りにも増えます。
その幅が、難しい場面でのねばり強さにつながると考えています。
伊藤聡史













