頸部施術の再チェックと腰部検査の復習、肩関節の沼から抜け出す手応え。症例ベースの練習を続けた11月4日の練習会を行いました
水曜日の午前練習会。落ちたチェックのやり直しと検査の復習、症例ベースの練習から運動療法の試行錯誤まで、11月4日の様子です
とんとん整骨院では、定休日の水曜日を使ったスタッフの練習会を続けています。11月4日は午前の練習会でした。新人の柔道整復師は、以前の技術チェックで落ちた頸部(首)の施術をあらためて確認し、腰部の検査も復習しています。5年目の柔道整復師は電車の遅延で一人だけ1時間遅れの参加になりましたが、しばらく取り組んできた肩関節の検査と施術に、ようやく出口が見えてきた手応えを話してくれました。鍼灸師は先週に続いて実際の症例をもとにした練習を行い、そのあとは腹筋群や股関節まわりの運動療法を試行錯誤しています。三人の声とともに、この日の様子をお届けします。
- 水曜日の午前、少人数での練習会
- 新人は、以前の技術チェックで落ちた頸部の施術を再チェック
- あわせて腰部の検査を復習。受かった手技の精度を落とさないために
- 5年目は電車の遅延で1時間遅れの合流。肩関節の検査と施術の続き
- 鍼灸師は先週に続き、実際の症例をベースにした練習
- そのあと腹筋群や股関節まわりの運動療法とエクササイズを試行錯誤
- 鍼灸師のスタッフ同士で、顔まわりへの鍼を確かめる時間も
落ちたチェックをやり直す。頸部の施術と、腰部検査の復習
新人の柔道整復師、小畑はこの日をこう振り返っていました。
「練習会でした!今日は以前落ちた頸部の施術の再チェックと腰部検査の復習をしました。腰部施術も精度が落ちないように練習します!」
当院では、検査や施術の手技ごとに技術チェックを設けています。先輩の前で手順どおりに行い、合格ラインに達しているかを見てもらう仕組みです。10月28日の練習会では、小畑は合格した手技を復習する側でした。この日は、以前に落ちた頸部の施術をもう一度見てもらう再チェックです。落ちたことを自分から書けるのは、チェックに落ちるのが当院では珍しくないからだと思います。首まわりは筋肉が何層にも重なり、奥に神経や血管が通っています。手を当てる位置や力の向きが少しずれるだけで、受け役の感じ方が変わる部位です。9月9日の練習会では頚肩部の徒手検査に取り組んでいましたから、検査で見つけたものに施術で届く段階へ、課題が一つ進んだ形になります。
腰部の検査は「復習」と書いています。すでに受かっている手技でも、使う回数が少ないと手順の細かいところが抜けていきます。たとえば仰向けで脚を上げていく検査ひとつでも、上げる速さや骨盤の押さえ方で結果の見え方が変わります。脚を上げ始めたときだけ腰が痛む場合の読み方の記事で書いたように、同じ検査でも痛みが出るタイミングで疑う場所が変わるため、手順を毎回同じ精度で再現できることが前提になります。「腰部施術も精度が落ちないように」という最後の一言は、受かったあとに起きる精度の低下を本人が意識している証拠で、新人の段階でこれを言えるのは良い傾向だと思います。
肩関節の沼から、そろそろ抜け出せそう
東武練馬店の柔道整復師、5年目の大畑はこう話してくれました。
「今日の練習会は午前でした。電車の遅延により僕だけ1時間遅れスタートになりました。肩関節の沼からそろそろ抜け出しそうで嬉しいです」
遅れて合流しても練習が成り立つのは、少人数の午前練習会では、それぞれが自分の課題を決めて取り組んでいるからです。大畑の課題はこの秋ずっと肩関節でした。9月23日に腱反射とULTT(アッパーリムテンションテスト)で神経の検査を確かめ、9月30日に肩の触診、10月28日には肩関節検査の精度が上がった一方で、頚肩部の施術確認で新しい課題が見つかり、次回へ持ち越しになっていました。この日はその続きです。
本人が「沼」と呼んでいるのは、検査の結果が読めるようになるほど分からないことが増える時期のことだと思います。肩は、腕を上げる動きひとつでも肩甲骨や鎖骨、胸郭が一緒に動く関節で、どこで引っかかっているのかを検査で切り分けても、施術でそこに届いたかどうかは受け役の感想と照らし合わせないと分かりません。肩の調整手技をどの肩に使ってよいかという記事で書いたように、同じ手技でも使ってよい肩と避ける肩があり、検査と施術の両方がそろって初めて患者さんに使える段階になります。「そろそろ抜け出しそうで嬉しい」は、5年目のスタッフが2か月近く一つの関節に取り組み続けた末の言葉です。次回どう報告してくれるか、楽しみにしています。
実際の症例をベースに、腹筋群と股関節まわりの運動療法を試行錯誤
鍼灸師の新谷は、この日の練習会をこう話してくれました。
「先週に引き続き、実際の症例をベースに練習を行いました。その後は、腹筋群や股関節周囲の運動療法やエクササイズを試行錯誤しました」
新谷は前回の練習会で、改善に難渋する症例を想定し、評価から物療、運動療法までの流れを通しで練習していました。今回はその続きで、想定ではなく実際の症例がベースです。担当している患者さんの経過を持ち寄り、今の評価で何が分かっていて何が分かっていないのか、施術の組み立てをどこで変えるのかを、手を動かしながら確かめていきます。手技を一つずつ練習する日と違い、患者さん一人を最初から最後まで担当するつもりで流れを組み立てる練習です。
そのあとに取り組んだ腹筋群と股関節まわりの運動療法は、腰の症状を持つ患者さんに関わる場面が多いものです。腰が「張る」のはなぜかという記事では、当院の11症例に共通していた股関節とお尻の話を書きました。腰そのものより、股関節の動きや体幹の支えが足りないことで腰に負担が集まる例は少なくありません。運動療法で難しいのは、どの運動が正しいかより、目の前の患者さんが家で続けられる負荷と回数に落とし込むことです。痛みに過敏な患者さんに運動介入を小さく刻んで入れるという記事でも書いたように、同じ運動でも刻み方ひとつで続くかどうかが変わります。新谷が「試行錯誤」と書いているのは、スタッフ同士で受け役になりながら、きつすぎないか、狙った筋肉に効いているかを一つずつ確かめていたからだと思います。
この日は、鍼灸師のスタッフ同士で顔まわりへの鍼を確かめる時間もありました。鍼は国家資格を持つ鍼灸師だけが扱い、施術の前に自分たちで受け合って、刺す深さや受けたときの感覚を確かめています。当院グループの鍼の施術については、こもれび鍼灸院のページでご案内しています。
見学・採用をご検討中の方へ
とんとん整骨院の練習会では、新人が落ちた技術チェックをやり直し、5年目のスタッフが2か月かけて一つの関節に取り組み、鍼灸師が実際の症例をもとに評価から運動療法までを組み立て直しています。遅れて合流しても自分の課題に戻れる、そんな練習会の雰囲気に興味がある方は、採用情報もあわせてご覧ください。





